造影剤

臓器や病巣の状態を撮影する際にはX線、CT、MRI、超音波などが使用されその際に血管などに注入する 以下の通りその使用目的によってカテゴリー分類される


尿路・血管造影剤(非イオン性モノマー型)

イオプロミド
:プロスコープ 
適応:(X線)動脈性血管造影剤、(X線)静脈性血管造影、CT、脳血管撮影、
胸部、腹部血管撮影、四肢血管撮影、静脈性尿路撮影、血管心臓撮影 

イオメプロール
:イオメロン 
適応:(X線)動脈性血管撮影、(X線)静脈性血管造影、CT、
脳血管撮影、胸部血管撮影、腹部血管撮影、四肢血管撮影、心臓血管撮影、静脈性尿路撮影 
イオパミドール
:イオパミロン 
適応:(X線)動脈性血管造影剤、(X線)静脈性血管造影、CT、
静脈性尿路撮影、逆行性尿路撮影、脳血管撮影、大動脈撮影、選択的血管撮影、
四肢血管撮影、血管心臓撮影(肺動脈撮影含む) 

イオベルソール
:オプチレイ 
適応:(X線)動脈性血管造影剤、(X線)静脈性血管造影、CT、脳血管撮影、
大動脈撮影、選択的血管撮影、四肢血管撮影、静脈性尿路撮影、血管心臓撮影 

イオヘキソール
:オムニパーク イオキシラン:イマジニール 
適応:(X線)動脈性血管造影剤、(X線)静脈性血管造影、CT、脳血管撮影、
大動脈撮影、選択的血管撮影、四肢血管撮影、血管心臓撮影、静脈性尿路撮影



尿路・血管造影剤(非イオン性ダイマー型)

イオジキサノール
:ビジパーク 
適応:脳血管撮影、四肢血管撮影、内視鏡的逆行性膵胆管撮影、逆行性尿路撮影
 


尿路・血管造影剤(イオン性ダイマー型)
イオキサグル酸 
ヘキサブリックス 
適応:(X線)静脈性血管造影、CT、脳血管撮影、胸部臓器血管撮影、
腹部臓器血管撮影、四肢血管撮影、静脈性尿路撮影、血管心臓撮影



膵管胆道・逆行性尿路・関節・唾液腺造影剤 

アミドトリゾ酸ナトリウムメグルミン
:ウログラフィン 
適応:逆行性尿路撮影、内視鏡的逆行性膵胆管撮影、経皮経肝胆道撮影、
関節撮影、唾液線撮影 


消化管造影剤

アミドトリゾ酸ナトリウムメグルミン
:ガストログラフィン 
適応:消化管撮影(狭窄の疑い、急性出血、穿孔のおそれ(消化器潰瘍、憩室)
その他の外科的手術を要する急性症状時、胃、腸切除後(穿孔の危険、縫合不全)
内視鏡検査法実施前の異物・腫瘍の造影、胃・腸ろう孔の造影)(CT)上部消化管撮影

硫酸バリウム
:バリトゲン、バリトップ 
適応:消化管撮影、食道、胃、十二指腸二重撮影、(CT)上部消化管撮影


精嚢造影剤

イオタラム酸ナトリウム
:コンレイ 
適応:精嚢腺撮影


逆行性尿路・肝胆膵造影剤

イオタラム酸メグルミン
:コンレイ 
適応:逆行性尿路撮影、経皮経肝胆道撮影、内視鏡的逆行性膵胆管撮影、関節撮影



胆道造影剤

イオトロクス酸メグルミン
:ビリスコピンDIC50 
適応:胆嚢、胆管撮影



脳・脊髄・間接・子宮卵管造影剤

イオトロラン
:イソビスト 
適応:間接撮影(関節腔内)、脊髄撮影、(CT)脳室・脳槽・脊髄造影、
子宮卵管撮影(導管から子宮腔内)


リンパ・子宮卵管造影剤

ヨード化ケシ油:リピオドールウルトラフルイド 
適応:リンパ系撮影、子宮卵管撮影


MRI用造影剤

ガドジアジアミド水和物:オムニスキャン 
適応:(MRI)脳・脊髄造影、?幹部、四肢造影

ガドテリドール
:プロハンス 
適応:(MRI)脳・脊髄造影、?幹部、四肢造影

ガドデル酸メルクミン
:マグネスコープ 
適応:(MRI)脳・脊髄造影、?幹部、四肢造影

ガドペンテト酸メルグミン:マグネビスト 
適応:(MRI)脳・脊髄造影、?幹部、四肢造影

ガドキセト酸ナトリウム
:EOB・プリモビスト 
適応:(MRI)肝腫瘍の造影

クエン酸鉄アンモニウム 
適応:(腹部MRI)消化管(胃・十二指腸・空腸)造影

塩化マンガン四水和物
:ボーステル 
適応:磁気共鳴胆道膵管撮影における消化管陰性造影

フェルカルボトラン
:リゾビスト 
適応:(MRI)肝腫瘍の局在診断の為の肝臓造影



PET検査用医薬品

フルデオキシグルコース(18F)FDGスキャン、
FDGスキャン-MP 
適応:悪性腫瘍の診断、虚血性心疾患の診断、難治性部分てんかんで外科切除が
必要とされる場合の脳グルコース代謝領域の診断


エコー用造影剤

ガラクトース・パルミチン酸混合物(999:1)
:レボビスト 
適応:(心エコー図)心臓血管造影、(ドプラ検査)心臓血管造影、(ドプラ検査)頭、
頸部、?幹部・四肢造影、(子宮卵管エコー図)


子宮卵管造影


ペンフルブタン
:ソナゾイド 
適応:超音波検査における肝腫瘤性病変の造影
 

脳疾患診断薬

イオマゼニル
:ベンゾダイン 適応:外科的治療が考慮される
部分てんかん患者におけるてんかん焦点の診断



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