ジェネリック医薬品

医薬品の開発は一般的に動物を対象とした前臨床試験に3〜5年、人を対象とした臨床試験において3〜5年の歳月をかけ、合計約150億から700億円の経費をかけ開発される その後厚生労働省への承認申請を経て審議を通過し発売へと至り またその後6〜10年間に渡り市販後の調査PMSが行われる しかし、ジェネリック医薬品とはその開発された薬の特許権が切れた後、同じ成分の薬を他社が発売するという形態をとっている そのため開発にかかる経費、期間は大幅に削減され、もともと開発された医薬品と異なり発売までに、短期間でさらに数千万円のコストで済むという理由があり、市場における価格も先発品と比較すると2割〜8割の価格で販売を行う事が出来る 先発品の後にゾロゾロと発売される事から医薬品業界ではゾロ品、正式にはジェネリック医薬品と呼ばれる なお「ジェネリック」と呼ばれる由来は欧米におけるgeneric nameに起因する 


ジギタリス製剤

心伯出を強め、心不全治療薬、昇圧薬として用いられる その他、循環改善(体内血液循環量の上昇)による利尿作用、交感神経抑制効果を持つ 以下の薬剤が代表的なジギタリス製剤であるが、ジギトキシンのみ肝臓での代謝を受ける肝代謝型の薬剤であり 腎疾患の既往を持つ患者に対して用いられる ジゴキシンは汎用されるジギタリス製剤であり、吸収率、排泄の面から考えても望ましい薬剤である 

種類(商品名) 投与経路 排泄
ジゴキシン(ジゴキシン、ジゴシン) 経口、静注 腎臓
ジギトキシン(ジギトキシン) 経口 肝臓
メチルジゴキシン(ラニラピッド) 経口 腎臓
デスラノシド(ジギラノゲンC) 静注 腎臓


市販後医薬品調査

医薬品の承認、発売までには第1相から第3相までの過程を経て、発売に至るがその関には、10年以上150億以上という長い期間と費用がかかる、この段階で人を対象として、副作用や主作用、投与量などの臨床データの収集が行われる しかし、承認を受けて発売をされればそこで終わりではなく第4相でのPMS:Post Marketing Surveillanceが行われる それは市販後調査と呼ばれるように、広く治療において使用されるようになっても何の問題もないか?承認時の主作用、副作用など6〜10年程の期間追跡調査が行われる


食後

一般的に薬は、食後服用が多い 食後とは、食事をとった後の30分を指す、薬を服用する事は、胃に対して刺激を与え、胃酸の分泌を促すものがあり、空腹時に服用すると、胃酸の分泌によって胃粘膜に負担がかかる そのため、薬の服用は、一般的に食後となっている また、食事をとってから30分は胃内に食物が滞留しており、胃酸による胃粘膜への負担軽減となる 胃部不快感は、その後の服薬コンプライアンスにも影響を及ぼすので、用法、用量は守る事が望ましい ちなみに、主症状に対する薬の他に、胃薬が同時処方されている場合などは、特に胃に負担をかける薬である可能性があるので、空腹時は避けるようにする


除菌療法

詳しくはヘリコバクター・ピロリHelicobacter pylori除菌療法参照
現在では胃潰瘍や十二指腸潰瘍の原因は現在では特定の菌によるものとされており、外科的処置に及ばなくても薬剤で治癒する事が出来る場合が多い その菌とはヘリコバクター・ピロリと呼ばれる菌である(胃潰瘍の6〜8割、十二指腸潰瘍の9割以上の原因菌) 毒素を出して胃粘膜を破壊する  ヘリコバクター・ピロリ菌はpH4以下つまりある程度の酸性領域においては生存不可能であるとされている 胃内においては、その液性の領域を中性側に傾ける事で存在している ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌療法には、胃酸分泌抑制薬の中でも最も強い作用を持つとされている、PPI(プロトンポンプ阻害薬)と、抗菌薬を2種類併用する、3剤併用療法が有効である 最近ではこの3剤をあらかじめセットにし、一日服用分を1セットにしたランサップ400、800この値はクラリスの一日服用量による(一日服用量として、タケプロン30、2cp:PPI、アモリンカプセル250、6cp:抗菌薬、クラリス錠200 2錠または、4錠)。





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