り
臨床試験
承認前の薬剤がどれだけ安全性が高いか、副作用は、効果はといった事を調べる事を目的としている、臨床試験の前には前臨床試験においてマウス、ラットなどの動物を用いて試験が行われる 大量なデータをもとに、人に投与して良い段階に入ったときに臨床試験において人を対象として試験を行う 臨床試験は4つの段階(第一相試験〜第四相試験)に分かれている 第一相から第三相までは承認発売前に行われる 実際の医療現場においては、CRC治験コーディネーターなどの一部の人を除いてダブルブラインドにおける実際の薬剤については知らない 第一相試験においては初めて人に投与する段階であり安全性に主に注意する 第二相においては服薬量についての有効性についての検証が行われる 第三相においてはすでに市販されている薬剤と比較してその領域においてどういった利点があるのかを検証する 第四相においては(PMS)発売後に新たに明らかになった効能、副作用についての検証が行われる
緑内障
眼の水晶体と角膜の間は房水によって満たされている 房水は、毛様体樹状突起部分で産生され、後房から前房へと流れる眼の中を循環する また、その排泄はシュレム管及び後方流出系から排泄される 緑内障は、そのバランスが崩れる事によって房水の増加によって眼圧が高くなる事が緑内障発症のリスクとなる 房水の働きは水晶体、角膜に栄養を補給し、通常は適度な眼圧を保つ事である 治療薬としては、急性発作時に用いる物、慢性時に用いるものがある 急性発作時には水分を体外に排泄する利尿作用のある高浸透圧薬剤、房水産生を抑制させる炭酸脱水酵素、慢性時には、毛様体筋、瞳孔括約筋を収縮させる事で房水の排泄を促進する副交感神経刺激薬、房水の産生部分である毛様体樹状突起部分の働きを抑えるβーブロッカー、交感神経系のα受容体、β2受容体を刺激することによって房水排泄を促進する交感神経刺激薬、ぶどう膜流出路と呼ばれるシュレム管とは別の房水排泄経路を促進するプロスタグランジン製剤が用いられる それらの薬剤の表を作用分類別に、以下に示す
作用分類 | 一般名 | 商品名 |
高浸透圧薬 | D-マンニトール | マンニゲン、マンニットール、マンニットールS |
イソソルビド | イソバイド、メニレット | |
濃グリセリン | グリセオール、グリセレブ | |
β-遮断薬 | マレイン酸チモロール | チモプトール、リズモン |
塩酸カルテオロール | ミケラン、ミケランLA | |
塩酸ベタキソロール | ケルロング | |
炭酸脱水素酵素阻害薬 | アセタゾラミド | ダイアモックス |
副交感神経刺激薬 | 塩酸ピロカルピン | サンピロ |
交感神経刺激薬 | 塩酸ジピベフリン | ピバレフリン |
プロスタグランジン製剤 | イソプロピルウノプロストン | レスキユラ |