血液脳関門
BBB,blood brain barrierと呼ばれる 薬剤などを経口摂取や注射などによって末梢から投与した場合脳に作用する薬剤はこの関門を通過して初めて脳に到達しその作用を発現する しかしこのBBBを通過しない薬物などはPro drugの形で末梢から投与される 例えばパーキンソン病はDA、ドパミンの絶対的な量の減少によるものであるので脳内へのDA補充を目的としてDAが投与されるが、血液脳関門を通過する事が出来ないそのため、DAのPro drug であるL-DOPA形で投与される それらの薬剤には血液脳関門通過後、黒質線条体に至りDAへと転換される また末梢でDAへと変換されるのを防ぐためにL−DOPAの脱炭酸酵素を阻害する目的でcarbidopa,bennzerazideとの合剤も存在する

血栓症
血栓症は血管壁異常、血流異常、血液凝固亢進を原因とする 使用する薬剤は大きく分けて2つあり、1つ目は血小板の凝集を抑制し、血栓形成を予防するもの、2つ目は出来てしまった血栓を溶解させるものである 血栓は心筋梗塞や脳血管障害を引き起こす大きなリスク・ファクターである 抗血栓薬の代表的な物には以下のものが挙げられる

代表薬 作用
ヘパリンとへパリノイド
ヘパリン、低分子へパリン、ダナバロイド
抗トロンビン作用の増強
経口抗凝固薬
ワルファリン
ビタミンK拮抗作用、プロトロンビン抑制、
合成抗トロンビン薬
ガベキサート、ナファモスタット、アルガトロバン
トロンビン
アンチトロンビンV製剤 トロンビン、活性第]因子、活性第\因子
抗血小板薬
スピリン、ジピリダモール、チクロピジン、ベラプラスト、
シロスタゾール、オザグレル、サルポグレラート、EPA
血小板
血栓溶解剤
ウロキナーゼ、t-PA
プラスミン合成抑制
合成Xa阻害薬 Xa因子抑制

















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