非ステロイド抗炎症薬、鎮痛、解熱薬、総合感冒薬
非ステロイド系抗炎症薬について
疼痛は受診時、患者の主訴として最も多いものである。疼痛は次の様に分類される。
①侵害性疼痛、
②神経障害性疼痛
③心因性疼痛
疼痛緩和の為のfirst choiceはアセトアミノフェンである。それで効果が得られない場合、選択的シクロオキシゲナーゼ（cyclooxygenase:COX)2阻害薬を含む経口NSAIDｓまたはオピオイドとなる。
非ステロイド系抗炎症薬はNSAIDsと呼ばれ、アラキドン酸カスケードにおけるCOX：シクロオキシゲナーゼを阻害しPG：プロスタグランジンの生成を阻害する。その結果プロスタグランジンの生成は阻害され解熱作用と炎症を抑える作用を持つ。
作用機所
アラキドン酸カスケードにおいてプロスタグランジン生成の過程でCOXが深く関与する。COXには１、２ があるが、NSAIDsは選択的にCOX-2を阻害するものが望ましい。NSAIDsで一番多い副作用は胃腸障害でありそれはCOX-1を阻害することによる胃粘膜保護の減弱による事による。そのため製剤のプロドラッグ化（プロドラッグとは体内に入って本来の薬効を示す物質となるもの。名前通りPro-dragつまり、前駆体である）が重要視されている。COX-1は胃粘膜を守り、血小板の働きにも作用する。COX-2は炎症を起こす方向に働く。
COX-2を選択的に阻害する薬剤の方が胃腸への副作用は少ない。尚、NSAIDｓを使用する際には以下の事に留意する必要がある。
消化性潰瘍、複数、高用量のNSAIDｓの使用、抗凝固薬の併用など
作用強度
NSAIDｓ（非ステロイド薬）の作用強度は次の順となる
NSAIDS外用＜AAP（アセトアミノフェン）＜NSAIDｓ内服＜トラマドール/配合剤＜ブプレノルフィン（テープ）＜フェンタニル（パッチ、テープ）強オピオイド内服等
以下 各薬剤 医薬品添付文書
アセトアミノフェン
アセトアミノフェン「ジェイジー」
アンヒバ
アルピニー
アルピニー
カロナール
アセリオ
アセトアミノフェン配合剤（総合感冒薬）
PL
幼児用 PL
ぺレックス配合顆粒
小児用ペレックス
NSAIDｓ
サルソニン
カシワドール
バファリン
バファリン 配合錠Ａ８１
ポンタール カプセル
ポンタールシロップ
ポンタール散
オパイリン
ボルタレン錠
ボルタレン SR
ボルタレンサポ
ボルタレン ローション
ナボール SR
レクトス
フェナゾックス
インダシン
インテバン クリーム
インテバン外用液
インテバン坐剤
インテバン軟膏
インテバン SP
ランツジール
インフリー
ミリダシン
クリノリル
ジソペイン
ハイペン
オステラック
レリフェン
ブルフェン
フロベン 錠 顆粒
ロピオン
カピステン
ケトプロフェン
ナイキサン
ニフラン 錠
ニフラン 点眼
スルガム
アルボ
ロキソニン 錠 細粒
ロキソニン ゲル
ロキソニン テープ
ロキソニン パップ
ソレトン
ペオン
フェルデン 坐剤
フェルデン 軟膏
バキソカプセル１０、２０
バキソ 軟膏
バキソ 坐剤
フルカム
ロルカム
モービック
セレコックス
ソランタール
経皮用剤
イドメシンコーワ ゲル、ゾル、クリーム
イドメシンコーワ パップ
インテバン クリーム
インテバン 軟膏
インテバン 外用液
カトレップ テープ
カトレップ パップ
インサイド
セラスター
フェルデン
バキソ
ナパゲルン クリーム
ナパゲルン ローション
ナパゲルン 軟膏
セルタッチ テープ
セルタッチ パップ
ゼスタッククリーム
ゼスタックローション
ナボール ＳＲカプセル
ナボール ゲル
ナボール テープ
ナボール テープＬ
ナボール パップ
エパテック
セクター ローション
セクター クリーム
セクター ゲル
モーラス テープ２０
モーラステープＬ ４０
ミルタックス
アドフィード パップ
ステイバン
ゼポラスパップ
ゼポラステープ
フルルバン
ヤクバン
ロコア
外皮用剤
スチックゼノール A
MS 冷湿布
MS 温湿布
エアーサロンパス
ハイシップ
神経障害性疼痛緩和薬
リリカ
鎮痛補助剤
ノイロトロピン
その他
スルピリン
メチロン
SG
ミグレニン
キョーリン AP 2
ファルネゾン
アルツ
スベニール
サイビスク
コンドナール
サリベート
エボザック
サリグレン
ブロメライン
プロナーゼ MS
ガスチーム
ザイヤフレックス
ヘルニコア
治療薬各論に戻る 医薬品についての話に戻る