市場競争における経済心理
経済行動、市場において非合理的な意思決定をすれば当然ながら「利得を最大化する機会を失う」。
しかし実際の多くの市場における意思決定場面において「合理的」な決定をする場合とそうでない「非合理的、アノマリー(知的能力の欠如とは考えられないのに合理性から外れた行動をする事)」な場合が存在していることが知られている。
「非合理的、アノマリー(知的能力の欠如とは考えられないのに合理性から外れた行動をする事)」な意思決定場面においては確率認知にバイアスがかかっていると考えられる。
確率認知にバイアスがかかっている例として
例えば3つの箱があってどれかに高額な商品が入っている。 挑戦者は「3分の1の確率で当たる」という思考の下1つの箱を選択する。
非挑戦者がその後あえてハズレの箱を開ける。
そのあとに再度1つの箱を選ばせる。挑戦者は大抵の場合、はじめに選んだ箱を変えようとしない。
順をおって考えてみるとこの過程で実は当たりの確率が変動しており挑戦者が「非合理的な選択」をしていることがわかる。
1、最初に箱を選ぶ段階で商品を手にする事の出来る確率は3分の1である。
2、残りの箱に商品が入っている確率は3分の2である。
3、1つのハズレの箱を開けた時点で残りの箱に商品が入っている確率は2分の1に跳ね上がる。
4、最初の場面では当たりの確率は33%である。1つの箱が空いた時点で確率が50%に変化している。
5、確率理論(例えばベイズ理論)から言えば1つの箱が開いた時点で再度選択をした方が良い。
1つ箱を開けた時点ではじめに選んだ選択肢を変更した方が確率的に50%で当たるということがわかる。
しかしほとんどの人は最初の選択を変えようとしない。
その様な「知的能力の欠如とは考えられないのに合理性から外れた行動をする事」がアノマリー(anomary)と呼ばれる概念である。